令和5年度 覚醒プロジェクトに採択された研究実施者による研究が始まって、5か月ほど経ちました。それぞれの研究も折り返し地点を通過した4月中旬、各研究実施者がこれまで進めてきた研究の進捗や途中の成果を発表する中間報告会を行いました。
全11組の研究チームから14名と、スーパーバイザーの松原仁教授をはじめ、6名のPM(大西正輝、井本桂右、牛久祥孝、金崎朝子、瀬々潤、谷中瞳の各氏)が参加したこの会は、合宿形式で2日間開催され、自らの発表はもちろん、他者の研究内容に刺激を受けたり、担当外のPMと交流を深める機会となりました。
各研究実施者の発表は、あらかじめ割り当てられた時間で行われ、発表ごとにPMや他の研究実施者から多くの質問やコメント、アドバイスが寄せられました。
1日目は午後から7組の発表が行われました。その後は休憩と夕食を挟んで交流会を催し、親睦を深めました。各研究実施者の研究内容がポスターとして掲示された交流会場では、引き続き研究内容に関する議論や情報交換が行われ、参加者同士の交流が深まったようです。
2日目には朝から4組の発表が行われ、前日と同じく活発な質疑応答や内容への所感、そしてプログラム全体の在り方や将来についての熱いコメント等も交わされる会となりました。松原SVからは総括として「研究を続けていると、本来やりたかったことが現状うまくいかないことがある。そのうまくいかないところから芽がでて発展することも多い。何がやりたいのか、何が難しいのかを考えて、PMや仲間と議論するという習慣をこのまま維持できればよいと思う」とコメントが寄せられました。
中間報告会の最後には、SV・PM、研究実施者、事務局含め、プロジェクトの連帯感を高める目的で揃えた覚醒プロジェクトTシャツで集合写真を撮影しました。
難航する部分なども共有し、意見交換の中で自身の研究について理解を深めることや、「覚醒プロジェクト」の一員としてネットワークを大きく広げていくことを目的に開催されたこの中間報告会。終了後実施したアンケートでは、参加者からは、「交流が深まってよかった」「合宿形式は継続してほしい」との声も寄せられました。今後も勉強会などのイベントを通し、研究実施者とその研究を支援します。
中間報告会の終了後、自由参加のプライベートプログラムも開催されました。大西PMの解説付き小田原観光では、石垣山城の史跡を登り、南曲輪の石垣や井戸曲輪を見学、物見台から小田原城を見下ろしました。その後は満開のソメイヨシノが賑わう小田原城や、北条氏政・氏照の墓所を廻り、氏政・氏照が自害したと伝わる生害石に手を合わせました。移動中には大西PMによる、小田原評定の由来や、北条家時代の小田原城の解説もあり、参加者は興味深く各所を観光しました。